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労務業務を月100時間削減。事業会社が実装した7ステップ

労務業務を月100時間削減。事業会社が実装した7ステップ

事業会社(従業員100〜300名)の人事労務部門は、慢性的な業務過多にある。月末の勤怠締め、給与計算補助、社会保険手続き、入退社処理、各種証明書発行……これらを2〜3名のスタッフで担うことが多く、毎月末は残業が常態化している。

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月100時間の労務業務削減は、一つの大きな仕組みを変えて達成するものではない。7つの小さな自動化を積み上げることで実現する。 それぞれは決して難しくない。積み上げると、大きな差になる。

Step 1:勤怠データの自動集計・エラーチェック(月20時間削減)

労務業務の中で最も工数がかかる一つが、勤怠データの集計と異常値チェックだ。

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従業員180名の物流会社A社では、毎月末に勤怠システムのデータをCSVでエクスポートし、Excelで「残業申請と実績の突合」「有給申請の消化率確認」「深夜・休日勤務の集計」を手作業で行っていた。工数は毎月20〜25時間。

Pythonスクリプト(Claude Codeで生成)でこの処理を自動化した。CSVエクスポート後、スクリプトが自動で集計・チェックを行い、異常値(残業申請なしで残業実績あり、有給残日数エラー等)をスプレッドシートでハイライト表示する。確認作業は月3〜4時間に圧縮された。

Step 2:入退社手続きのチェックリスト自動生成(月10時間削減)

入退社のたびに必要な手続きは20〜30項目に及ぶ。これを担当者が毎回手動でリスト化していると、抜け漏れと工数の両方が問題になる。

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Claude Projectsに「入退社チェックリストテンプレート」「就業規則」「各種申請フォームへのリンク」を格納し、「○月○日入社、正社員、東京本社」と入力するだけで個別カスタマイズされたチェックリストが生成される仕組みを作った。担当者が何度も確認する作業が大幅に削減され、手続き漏れもゼロになった。

Step 3:社会保険手続き補助の文書自動生成(月15時間削減)

社会保険の算定基礎届・月額変更届・育休関連届など、定型書類の作成は毎回時間がかかる。特に電子申請が普及しても、書類のチェックと確認作業は残る。

生成AIを使い、勤怠・給与データから必要な書類の下書きを自動生成するスクリプトを実装した。社労士による最終確認は変わらず必要だが、担当者が「ゼロから書類を作る」時間を「AIの下書きを確認・修正する」時間に変えることで、工数を65%削減した。

Step 4:各種証明書発行の自動化(月8時間削減)

在籍証明書・給与証明書・退職証明書の発行依頼は、社員からの問い合わせとして断続的に発生する。毎回担当者がWordテンプレートを開き、情報を入力し、印刷・捺印するという流れは効率が悪い。

HRシステムのデータと連携した自動証明書生成スクリプトを構築した。社員がSlackの特定チャンネルに「在籍証明書、1通」と送ると、ドラフトが30秒で生成され、担当者は内容確認と押印(または電子署名)だけを行う。月8時間の削減と、発行リードタイムの3日→当日化を実現した。

Step 5:労務問い合わせの一次自動回答(月12時間削減)

「育休の申請はいつまでか」「有給の繰越上限は何日か」「扶養申告の締め切りはいつか」——人事部門への問い合わせの約60%は、就業規則や社内規程を調べれば答えられる定型的な質問だ。

Claude Projectsに就業規則・育休規程・福利厚生ガイドを格納し、Slackから質問を受けて自動回答するボットを構築した。回答できない複雑な質問は自動的にエスカレーション通知を送る設計にした。月12時間の削減に加え、社員の待ち時間も大幅に短縮された。

Step 6:給与計算補助の自動化(月20時間削減)

給与計算そのものは給与計算ソフトが担うが、前後の「データ投入前チェック」と「計算後の異常値確認」は依然として人手に頼っていた。

勤怠データ・変動手当データ・各種控除データをインポートする前の自動チェックスクリプト(フォーマット確認・金額異常値フラグ・前月比較)を実装した。計算後の確認も同様に自動化し、担当者の確認作業を「全件チェック」から「フラグが立った項目のみ確認」に変えた。

Step 7:年次業務の自動リマインドと進捗管理(月15時間削減)

労務業務には年間カレンダーがある。年末調整・健保定時決定・36協定更新・就業規則改定……これらの時期を逃すと法令違反や手続き遅延につながる。

年次スケジュールをGoogleカレンダー・Slack通知と連携させ、各手続きの60日前・30日前・14日前に自動リマインドが飛ぶ仕組みを作った。リマインドには「今年の担当者」「必要書類リスト」「昨年の処理メモ」が自動添付される。「締め切りを見落とした」という事故が完全になくなった。

7ステップの合計削減工数は月100時間。年間換算で1,200時間、時給3,000円換算で年間360万円のコスト削減に相当する。すべてを同時に実装する必要はない。自社の痛みが大きい順に着手することが、最も効率的な投資になる。自社の労務業務でどこから手をつけるべきかは、無料診断で試算できる。

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